『ザ・マスター』あらすじをさらに詳しく

あれだけ「ザ・マスター」に傾倒していたフレディですが、すこしずつ「ザ・マスター」から受ける”プロセシング”もあまり効果がでなくなっています。重度のアルコール依存になっているフレディはそう簡単にアルコールから抜け出すことはできません。なにかがあるたび、フレディは感情を爆発させてしまうので、ますます周囲に軋轢をうみ均衡を保つことができなくなってきています。フレディはさんざん傾倒していたザ・マスターや教団のメゾットに対して疑問さえ抱くようになっています。

『ザ・マスター』あらすじラストまで・・

ラウンカスターも「ザ・マスター」として振舞い、そして教団が注目を集めていくことで批判の矢面に立たされていきます。今まで自分の熱心な信仰者が、いつしか自分に対して批判してくることに対して、ラウンカスターも自分自身を見失っていきます。この作品は「ザ・マスター」を演じたフィリップ・シーモア・ホフマンが演じるために監督が書いた作品ということもあって、フィリップ役の適した役者は?という質問をしたときに、フィリップ・シーモア・ホフマンが推薦したのがホアキン・フェニックスです。ザ・マスターとフィリップは惹かれあいながらも、憎しみがあるというストーリーは、互いにぶつかり合います。お互いの個性がぶつかり合うだけに、フィリップ・シーモア・ホフマンが怖いと感じ尊敬もしている役者同士の配役は、まさに適役のキャスティングとなりました。

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『ザ・マスター』あらすじ(1)

“ザ・コーズ”の信者とザ・マスターの一行は、アリゾナ州フェニックスへ移動します。今度はフェニックスでザ・マスターは自分の教義本の第2作目を出版する予定だからです。ところが、当地の出版業者もその本に対して疑念を抱いているので当てにはなりません。そこでフレディはまたしても悪態をつくのでした。

ザ・マスターの信者ヘレン・サリヴァンも、出版された本をみて変わります。「・・・・は確かである」のはずが「・・・・だと信じられている」に変わっているのを見つけて、いったいどうなっているの?!と、崇拝の対象者でもあるザ・マスターに対して詰め寄ります。あろうことにザ・マスタはそんな質問に対して、「だから変わったからと言っていったいどうだって言うんだ!!」と逆ギレする始末です。

そしてザ・マスター自身も自分が懐疑的に見られているプレッシャーなどもあり、カリスマを演じていることについても追い詰められてきているようになり、フレディに対してどうして教団に留まっているのか?!と疑問を抱くようになりました。

妻ペギーの尽力あってこその「ザ・マスター」ですが、ランカスター・トッド自身は「ザ・マスター」としての自分の教義に対しての認識を失ってきているのは、すでに明らかになっています。ザ・マスターは、”ビッグ・ア・ポイント”という別の課題をさせるために、娘のエリザベスとその夫クラークそしてフレディを砂漠へ連れ出します。

”ビッグ・ア・ポイント”という課題は、オートバイで砂漠の見えない地点まで乗って出かけさせます。そして砂漠で思ってもいなかった物を見つけてから、再び戻ってくる。というものでした。

この”ビッグ・ア・ポイント”の課題を突きつけられて、遂にフレディは“ザ・コーズ”と「ザ・マスター」を見限ります。砂漠から出て行くことで彼らを見捨てたのでした。

再び自由人へ

「ザ・マスター」と“ザ・コーズ”を見限ったフレディは、故郷の町へと戻ってかつて海軍に入隊するために捨てたかつての恋人とよりを戻すために、ドリス・ソルスターの家に急行しますが、彼女の家を訪ねてみると、そこに暮らしていたのは、ドリスの母親ソルスター夫人しか住んでいませんでした。母親のソルスター夫人から知らされのは、7年前に娘のドリスは結婚して現在はアラバマに暮らしている。ということでした。かつての恋人が既に結婚して町を出て行ってしまっていることを聞いて、怒りを感じる気持ちとがっかりした気持ちが錯綜しますが、フレディは今彼女が幸せであるなら、それでいいと思うのでした。

しばらく時がたち、フレディは行く当てもなくそして何もすることがない状態の日々で、相変わらず酒に溺れて女性と肉体関係を持ったり、酔いつぶれたまま映画館で過ごしたりという生活を送っていますが、そんな暮らしを送っているときに、久しぶりに思いがけない電話がかかるのでした。

幻想の中で・・

なにものにも縛られることなく、共同体をもたないまさに自由人そのもののフレディが受けた思いがけない電話の相手は「ザ・マスター」からでした。ザ・マスターは現在ロンドンにいるということです。そしてロンドンへこないか?とフレディを誘うのでした。

フレディはロンドン行きに気が進みませんが、フレディはロンドンへ行くとそこでみたのは“ザ・コーズ”が巨大な本部をロンドンに建てていました。“ザ・コーズ”がどうなっていたかというと、ザ・マスターの息子ヴァルは父の教団のもとでそのまま父親に雇われていますが、ザ・マスターの娘エリザベスは教団の活動からすでに追放されていました。

ザ・マスターからフレディは二つの選択肢が示されました。ひとつはフレディを完全に癒すことができるからこのままロンドンで教団に留まるか、もしくは二度と戻らないか。そのどちらかをフレディに選ばせます。

フレディの選んだ選択は、二度と戻らずに去ることを選びました。「On a Slow Boat to China」中国行きの船に乗ってという別れの歌をフレディは歌いながら、かつて心酔していたザ・マスターに別れを告げるのでした。

そしてこの電話を受けたのは、フレディの夢の中です。フレディの幻想での中での出来事です。フレディはこの夢を見ることで、真の意味で「ザ・マスター」に決別したのではないでしょうか。

宗教っていろいろありますね

エンディング

場所はイギリスのパブで、フレディが地元の女性といちゃついています。パブでいちゃついた女性と肉体関係を持った後、フレディは自分がザ・マスターにされた”プロセシング”を冗談交じりに女性に繰り広げていきます。

かつて海軍にいた頃の回想シーンが素早く展開していきます。ビーチでは砂で女性の身体を作っては、そんな砂でできた女性に寄り添っていたフレディは、かつてはニセモノの女性としか性交することはできませんでした。強烈な個性とアルコールに溺れ、そして強い性欲むき出しに女性にむかっていくフレディは、現実の女性たちにことごとく拒絶され続けてきました。それがいつの間にやら、フレディの強烈な個性も進化したようで本物の生きた女性と性交することができるようになっていました。

フレディが心に傷を持っていますが、ザ・マスターのランカスターも心に傷を抱えている点は同じで、ある意味似た者同士がゆえにお互い惹かれあったのでしょう。お互いに拠り所を見つけた事で、ザ・マスターもフレディに救われ、フレディの全てを受け止めたのでしょう。

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